人口 2018 9 24

 私は、2003年に、このサイトで、
「人口13億人の中国が、欧米人のような生活を望む時、
世界経済は、破局へ向かう」と大げさに書きました。
 しかしながら、大げさに書く意味はあったのです。
中国政府は、世界各地から食糧と原油を調達する必要があるからです。
しかも、安く調達する必要があるのです。
 にもかかわらず、中国政府は、
アメリカと「関税競争」を延々とやっています。
 アメリカは、食糧生産で世界最大であり、
原油と天然ガスの生産でも世界最大となるでしょう。
このような国と喧嘩をするのは明らかに損です。
アメリカと「チキンレース」をやっている場合ではありません。
 もちろん、昔のように、
中国人が質素な生活に戻るというならば、
アメリカと貿易戦争を続けてよいでしょう。
 昔の北京は、自転車通勤の大群が名物でしたが、
今は、車の大群で大渋滞でしょう。
 アメリカの対中国観は、変わったのです。
多くのアメリカ人は、
「中国人が豊かになれば、民主化を目指す」と信じていました。
 日本人からすれば、なんと楽天的な考え方だと思うでしょうが、
アメリカでは、こうした考え方が主流でした。
 胡錦濤政権時代、温家宝首相は、
よく民主化の必要性を説いていました。
これは、対米配慮だったのです。
 中国は、いまさら民主化路線に戻れないでしょうから、
為替を調整して購買力を増やして、輸出国家から内需国家へ転換する。
これならば、トランプ大統領は納得するでしょう。




























































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